3/08/2010

サンゴは地球温暖化を防ぐか?

ある財団法人のホームページに下記の記述があります。
サンゴの骨格は、炭酸カルシウム(CaCO3=石灰)で出来ています。これは、サンゴが自ら海水中のカルシウムイオン(Ca2+)と重炭酸イオン(HCO3-)を取り込んで作り出しています。この重炭酸イオンは二酸化炭素が海水中に溶け込んで出来るものです。つまり、サンゴが骨格を造る(石灰化する)ことにより、温水中の重炭酸イオンを使うとその分が大気から海水中に溶け込んでいくことになります。 
本当でしょうか?

CaCO3についてですが、上記にあるようにCa2+とHCO3-からつくられますが、高校でやったことを思い出すとおかしな事に気がつきます。

Ca2+ + HCO3- ⇔ CaCO3 ではHがどこかにいってしまいますし電荷もあいません。
Ca2+ + 2(HCO3-) ⇔ CaCO3 これで電荷があいまいした。
ではHと増えたHCO3をあわせましょう。

Ca2+ + 2(HCO3-) ⇔ CaCO3 + HCO3- + H+ これで両辺が等しくなりました。

問題は HCO3- + H+ です。これは、CO2 + H2O になります。
ということは、もとは水中にあった炭素(C)がサンゴが骨格を形成することによって二酸化炭素(CO2)になってしまい、この一部が空気中に戻されるというわけです。

サンゴの骨格が形成されると、空気中に二酸化炭素が放出されます!

逆に、陸上にあるカルシウムが炭酸水に溶け、炭酸水素カルシウムになると Ca(HCO3)2 こうなりますから二酸化炭素を2つ使ってくれますね。
すると、空気中の二酸化炭素が水に溶けて、空気中の二酸化炭素が減ります。

(鍾乳洞など) ただ、ここに書いたことはかなり長い歳月で考えないといけないことですから、温暖化に対してサンゴが影響を及ぼすことはなく、逆に温暖化による水温上昇によって影響をうけているのが現実で問題です。

サンゴが白化したり、北上してたり、こちらの研究の方をしてもらえると良いと思っています。
サンゴは魚達の産卵場所であったり、捕食する場所であったり、全ての魚たちにとって重要な役割をもっています。


サンゴが海に必要なのは間違いないです。

0 件のコメント:

コメントを投稿