3/05/2010

イルカの進化

イルカ・クジラはいつ、どこから、どんな進化で今のイルカ・クジラに?

最初のイルカの仲間は、今から6500万年前頃(白亜紀の終わりごろ)繁栄していましたが、3800~3000万年前頃、絶滅してしまって、そのころ今のイルカやクジラの種類が台頭してきました。これらは、遺伝学の発展によりずいぶんわかるようになってきたそうです。私も故J.T.モイヤー先生と御蔵島のイルカと小笠原のイルカの遺伝子を調べられないか考えた事があり、鯨類研究所で遺伝子の資料を見せてもらいました。
最初のイルカの仲間は陸上から河口付近へ生活の場を移し、何百万年かけて身体を水中生活に適応させていったようです。しかし、今のイルカとちがい四肢は残っていたらしいです。かれらは偶蹄類(ウシ、シカなど蹄が偶数)と同じ先祖ということです。
写真は、2006年に和歌山で捕獲された、後ろのヒレがあるバンドウイルカ
イルカの先祖(3000万年前)から今のイルカまでは何がどのように進化したのでしょう。
  • 水中で彼らは歩くのではなく泳ぐ・・・運動が違う
  • 水は空気と違い音を良く伝え、体温を奪う・・・生理がかわる
  • 水面呼吸方法と酸素の使い方
  • エサが変わり、取る方法が変わる
などなど、陸上での進化と比べられない過程を経て今のイルカたちがいるんですね。
身体は流線型になり、前足はカジをきるように水かきができ、ひれになり、後ろ足は退化し(痕跡はある)平らなひれを持つようになります。そのヒレを強い力で動かすために、強い筋肉をもち背骨を強くしました。水中の抵抗を減らすため毛皮を脱ぎ、厚い脂肪(独立している)をまとい、新たに魚のように背びれをもち、水中での直進安定性を得ようとしたものや、背びれを使って体温調節するものなど水中への対応が様々な身体の形状、運動機能に進化を与えました。

気道と食道は完全に分かれ、鼻の位置が頭頂部に移動し水面で呼吸をしやすくし、酸素を効率よく吸収できるようになりました。すばらしい聴覚(内耳は残っているが外耳はない)をもち、嗅覚はほとんどなく、視界の悪い水中でも、周りを”見る”ことができます。飼育されているイルカはエサの味にはうるさいそうで、まずいと拒否するそうです。

食事の内容が変わり歯も変わりました。普通は何種類かの歯を持つ哺乳類が1種類の歯のみをもつようになったり、歯が退化してしまったり。

すごい環境への適応、進化だと思いませんか。住む場所(川や湖、海)が分かれ、エサが分かれる(プランクトンや魚など)ことにより、より一層、各種類で進化をしていきます。
今のイルカやクジラを分けるとき大きく二つにグループされます。歯クジラとヒゲクジラです。これは進化の過程で何をエサにするかで分かれました。

ヒゲクジラは歯がかみ合うようになり、その間をでエサをこし取るようになります。効率を良くするため歯がなくなり、皮膚が進化し「ヒゲ」とよばれるこし取るための器官ができました。このヒゲは上あごから生え、垂れ下がってます。こし取られるのはオキアミなどのプランクトンです。しかし、最近ではヒゲクジラの仲間がサンマなどの魚も食べていること、またそれが主要なエサだということもわかってきました。大きな口をあけて丸呑みにするようです。

私は子供の頃からあんな大きなクジラがプランクトンで育つのかな?とずっと思っていたのですが、最近のこの報告で少し、答えが見えた気がしています。
歯クジラというとバンドウイルカやシャチのように上下綺麗にならんだ、細かい歯を想像するかもしれませんが、下あごに2本だけだったり4本だけだったりいろいろです。
鼻の進化も上の2種類はちがいます。潜る時に強い筋肉でふたをするのは同じですが、鼻の穴の数が違い、ヒゲクジラはふたつ、歯クジラはひとつです。


  1. イルカのことをもっと知ろう
  2. 海棲哺乳類と分類/海棲哺乳類は大きく分けて3種類
  3. イルカの進化/どんな進化で今のイルカ・クジラに?
  4. イルカの泳ぎ/イルカの水中での動きについて
  5. イルカの潜水/なんであんなに深く、長くもぐってられるの
  6. イルカの五感+二感/特殊(?)な感覚、不思議な感覚器
  7. イルカの社会/社会性が高いイルカたち
  8. イルカの一生/どうやって繁殖し死んでいくのか
イルカと泳ぐ

海生哺乳類と分類


●海棲哺乳類
クジラ・イルカ類は約80種類(種の分類が特定できないものがいる)のが海に生息していることがわかっていますが、未知のクジラやイルカなどが発見される可能性があります。海牛類はこの300年の間に1種絶滅し、今現在は3種のマナティー(アメリカマナティ、アマゾンマナティ、アフリカマナティ)とジュゴンの計4種類のみです。もう1種類は鰭脚類(ききゃくるい)。これは、アザラシやセイウチ、オットセイなどです。(最近クマ類の仲間だとわかったそうです。いままではネコ目)
海牛類は身体がまるくて、尾びれが水平でイルカに似ており、こちらも可愛らしいです。生物学的な特徴は、歯が次々と生え変わり、乳首は胸びれの後方、脇の下にあります。
鰭脚類はアザラシを想像してもらえばすぐわかると思いますが、体毛があるのが特徴です。岩場や砂浜を歩いている(?)のを見たことがあると思います。足には水かきがありヒレがあり、爪もあります。そして、陸上で繁殖することが他の2類との大きな違いです!


●イルカとクジラの分類
イルカとクジラの区別は非常にあいまいで、大きさで区別し、体長3m以上をクジラ(ホエール)、3m以下はイルカ(ドルフィン)と呼ぶことが多いです。ユメゴンドウクジラなどは体長3m以下ですがクジラに分類されるし、オガワコマッコウ(クジラの最小種)はハンドウイルカより小さいです。また、6種類のネズミイルカ類(小さい)はポーポスと呼ばれますが、メガネイルカ類(ポーポス)はイルカ(ドルフィン)と呼ばれる種類の大多数より大きい、となっています。
御蔵島やジープ島周辺に生息するのは、ミナミハンドウイルカです。ジープ島周辺にはハシナガイルカも生息しています。


  1. イルカのことをもっと知ろう
  2. 海棲哺乳類と分類/海棲哺乳類は大きく分けて3種類
  3. イルカの進化/どんな進化で今のイルカ・クジラに?
  4. イルカの泳ぎ/イルカの水中での動きについて
  5. イルカの潜水/なんであんなに深く、長くもぐってられるの
  6. イルカの五感+二感/特殊(?)な感覚、不思議な感覚器
  7. イルカの社会/社会性が高いイルカたち
  8. イルカの一生/どうやって繁殖し死んでいくのか
イルカと泳ぐ

イルカについてもっと知ろう

2006年の報告

ハンドウイルカが名前を告げて、意思の疎通をしていることが、実験観察で確かめられました。人間以外の動物で、身元情報を伝え合えるのが確認できたのは初めてです。

ハンドウイルカは、自分に特有の「口笛」のようなかん高い声を発し合い、仲間であることを確認しています。相手の口笛をまねしたり、飼育下で物体を指し示す 新しい口笛を覚えたりするため、口笛は名前として使われているのではと推察されていました。研究チームは、単に仲間の声に反応するのか、声が伝える内容に 反応するのかを見極めるため、口笛から声の特徴を電気的に取り去り、海中のスピーカーから流しました。

その結果、14頭のうち9頭は、なじみの口笛から作った音に極めて敏感に反応し、スピーカーの方をたびたび振り向きました。これで、声ではなく内容に反応していることがわかり、どのイルカが発しようと口笛は「名前」として使われていると判断できたわけです。

声 (音)に反応するとは、人間の赤ちゃんがママの声、女性の声、男性の声では反応が違う、ということに似ています。では、内容に反応するとは?人ごみの中 で、名前を呼ばれれば、呼ばれた人が反応します。でも、普通にしゃべっている声には反応しません。反応する場合は、その内容を理解し、興味があるからで す。もし、「落し物ですよ!」という声が聞こえたら、ほとんどの方が振り向き、反応します。また、最近では合成音声がありますが、その声にも人間は反応し ます。誰の声でも、合成音声でも自分が興味があれば反応するわけです。それは、内容がわかる、意味がわかるからです。

同じように、何頭かの イルカの「同じ種類の口笛」から各個体による特徴を取り除くと、「1個体の口笛」ではなくなり、合成音声のようなものが作れます。それを水中に流すと、高 確率でイルカが反応するということから、1個体の口笛だけに反応するのではなく、内容にも反応するのがわかった、ということですね。
イルカへの興味がふくらみましたか?では、もう少し詳しくみてみましょう!
  1. イルカのことをもっと知ろう
  2. 海棲哺乳類と分類/海棲哺乳類は大きく分けて3種類
  3. イルカの進化/どんな進化で今のイルカ・クジラに?
  4. イルカの泳ぎ/イルカの水中での動きについて
  5. イルカの潜水/なんであんなに深く、長くもぐってられるの
  6. イルカの五感+二感/特殊(?)な感覚、不思議な感覚器
  7. イルカの社会/社会性が高いイルカたち
  8. イルカの一生/どうやって繁殖し死んでいくのか
イルカと泳ぐ

イルカとは

イルカとはどんな動物?と聞かれたら何と答えますか?

ほとんどの方はイルカといわれ想像するのは、水族館でショーをするハンドウイルカでなないでしょうか。クジラといえば沖縄や小笠原で見られるザトウクジラやピノキオに出てくるクジラかもしれないですね。
イルカやクジラはまとめて「クジラ・イルカ類」と呼ばれています。または鯨類。かれらは人と同じように、肺で呼吸し、出産し、子供を育てます。動物-脊椎動物(魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)-恒温動物(鳥類・哺乳類)-哺乳類で、魚ではないから、えらがないし卵も産まない。しかし、クジラ・イルカ類、他の哺乳類(海牛類をのぞく)と違い、完璧に水中生活に適応しています。水から陸上にあがることがない、ということですね。
すぐわかる特徴として、イルカやクジラの仲間の体格差はすごい!一番大きいシロナガスクジラだと一番小さい種類のイルカより体長で、20倍弱、体重では3000倍(約150t)もある。さすが、地球上最大の哺乳類!

私が一番感動したのは、ハンドウイルカが鏡を認識している姿です。自分の背中を鏡に映して観察する様子は、大変可愛らしかったですよ。これは知能が高いといえるのでしょうか。イルカと人、または他の動物の知能を比べる意味がないのは分かっているが、なんとなく比べてしまいます。ハンドウイルカは表情を作ることはできないが笑っていると表現する事が多いですが、これは人間がそう見えるだけの話です。

イルカの知能については誤解も多いですが、脳の重さの体重比は人間についで2番目といわれています。彼らがショーをするのは、うまくいけば魚がもらえる、という御褒美があるから覚えるのです。野生でも、飼育されているイルカでも言葉を知っていることは、分かっているようで、その応用で、文を理解することもでき、人が指示を与えて行動する事もできる(エサがもらえる訓練によって)。ボール・運ぶ・カゴと言葉と意味を覚えさせ、その順に伝達するとボールをカゴに運べるし、もしカメラという言葉を覚えさせ、カメラ・運ぶ・カゴと伝えると、カメラをカゴに運ぶ事もできます。しかし、今のところ彼らが文を作ることはできないだろうといわれています。しかし、御蔵島で海藻やビニール袋で遊んでいる彼らを見るともしかして、と思いたくなります。

イルカに興味を持たれた方は、もう少し詳しく勉強してみましょう!
ところで皆さんはイルカ、いるか、海豚、どうやって書きますか?


  1. イルカのことをもっと知ろう
  2. 海棲哺乳類と分類/海棲哺乳類は大きく分けて3種類
  3. イルカの進化/どんな進化で今のイルカ・クジラに?
  4. イルカの泳ぎ/イルカの水中での動きについて
  5. イルカの潜水/なんであんなに深く、長くもぐってられるの
  6. イルカの五感+二感/特殊(?)な感覚、不思議な感覚器
  7. イルカの社会/社会性が高いイルカたち
  8. イルカの一生/どうやって繁殖し死んでいくのか
イルカと泳ぐ

6/11/2009

イルカのベビーラッシュ!





6/6・7と御蔵島ドルフィンスイムに行ってきました。
6/6は海が荒れているからということで、他の船は出なかったのですが、現地に着くとイルカがいた場所は以外に静か!
この日の午前中は東側の荒れているところにいたのですが、午後は南西側に移動していてくれました。



6/7もめちゃ、天気が良くイルカも穏やかな場所に!
そして両日とも大きな親子のグループと遊べました!
親子合わせて30頭以上!

先月から御蔵島のイルカはおめでたがいっぱい!
生まれたばかりのあかちゃんも見えました。

まだ、泳ぐのが下手なので、呼吸のたびに大きく体が水面に出てしまいす。
水面で暴れている感じです

体には胎児線がはっきり見えるイルカや真っ白の赤ちゃんイルカも見れます!
胎児線はお母さんのおなかの中で丸まっているときにつく、と言われています。



去年も一度あったのですが、あかちゃんイルカに怒られてしまいました。
お母さんイルカはそ知らぬ顔、ですが、子供のイルカがこちらに向いて口を開けます。
あわててそばを離れて、その場から離脱。

また、まだ生まれたての赤ちゃんがいて、そばで泳いだら、他のペアのイルカが親子と私の間にス~と入ってきてブロック。
警戒しているようなので、遠目で見るように。



でも、イルカたちはどこかに行ってしまうことなく大きな群れでゆったり過ごしていましたよ。



もう少しすると、子供のイルカが人間と遊び始めます!




御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ

4/30/2009

イルカの潜行

これも24日の写真。
これは潜ると言うより、息継ぎした後です。
イルカってとっても長く潜っていられますよね。



興味がある方は「イルカの潜水

御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ

4/28/2009

頭の上のイルカ

これも親子のイルカです。
頭の上を通過していきます。

子イルカは手前。

親子のイルカでもすぐ側を通っていきますよ。






イルカに会いたくなったら御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ

4/27/2009

イルカが急接近

これは、急接近してきたイルカ!
イルカは人を驚かすのが大好きなようで、後ろから突然現れたりします。
今回は間に合ったので、捨身が撮れました。
イルカがどこから表れるのかわからないので、水中ではいつも、ぐるぐる周りを見渡しています。
ここは水深3mぐらいなので、とても近くをイルカが通ってくれたり、浅い場所でも遊んでくれます。
特にこの人の少ない時期は。

御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ

4/26/2009

イルカの赤ちゃん

今年もイルカの赤ちゃんに会えました。
ちょっと時期がいつもより早い気がします。

私がいるのに、赤ちゃんイルカが母さんイルカの上を泳いでいます。
なんともありがたく、幸せな気分にさせてくれますね。
だって、赤ちゃんイルカの目って、くりくりでかわいいんですよ。

写真には撮れませんでしたが、授乳シーンも見れました。
6月までは生まれたばかりの赤ちゃんイルカに会えるかもしれません。


普通はこんな感じで、母さんイルカのおなかの下にいることが多いです。
泳ぎやすい、安心できる、などなどいろいろな理由が考えられています。

この子も、遊びたそうでしたが、おかあさんイルカが急いでいるようで、あっさり横を通り過ぎていってしまいました。
イルカと楽しく遊べるには、まず、第一にイルカの気分ですね!

御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ

4/25/2009

最初のドルフィンスイム

今年最初のドルフィンスイムに昨日、行ってきました!
黒潮が来ているため、水温22℃、ドルフィンスイムで一生懸命泳ぐのにはちょうど良い水温。
風があり、船の上は少し、寒かったです。

下のイルカ、人のほうを見ています。
今の時期、あまり人が泳いでいないので、とても側までよってきてくれることが多いですよ。
こんなときは見つめあいながらクルクル回る感じです。



こちらは人をからかいに来たのかな?というかんじです。
後ろから人のそばまで寄ってきて、近くを通り過ぎていきます。
で、戻ってきてからは一緒にクルクル。
イルカの気分と、泳ぐ人の技術によりますが。



御蔵島のイルカたちはとてもフレンドリーで、赤ちゃんイルカも遊んでくれますよ!
御蔵島ドルフィンスイムツアー

こちらはダイビングもドルフィンスイムもできる
三宅島ダイビングツアー

イルカと泳ぐ